もし今、母乳が出なくて諦めそうなら。
この記事は、そんなあなたに、いちばん読んでほしいです。
最初に、言っておきたいことがあります。
私、母乳が出ませんでした。
絞り出しても、数滴。
体重計に乗せても、飲めた量が数値にならない日々。
何度も、何度も、諦めそうになりました。
それでも今、私は6年以上、母乳育児を続けています。
三女は、まだ現在進行形。
だからこの記事は、「出るようになった成功談」じゃなくて、
出なかった私が、それでも続けられた話です。
産院で言われたこと
長女は、小さめで生まれました。
「吸う力がつくまで、ミルクを足して、まず大きくしちゃいましょう」
産院では、そう言われました。
そして私は、こんな毎日を送っていました。
3時間ごとに、爆睡している娘を起こして
寝ぼけながら弱い力で吸う娘に出ないおっぱいを吸わせる練習。
その間にお湯を沸かして、
前回搾った母乳を哺乳瓶であげ、
ミルクを作って、
冷まして、
哺乳瓶であげる。
それも寝ぼけながら飲んでるので起こしながら。
そのあと、母乳が出なくならないように搾乳。
そして哺乳瓶を洗う。
終わりの見えないループを、2ヶ月。

がんばっても、出ない。
もう、やめようかな・・・。
そう思っていました。
桶谷式との出会い
そんなとき、母の勧めで
桶谷式のマッサージに通い始めました。
向日市の、長尾助産院。
産院でやってもらったマッサージが痛すぎて、
「マッサージなんて二度といやだ」
と思っていたのに。
桶谷式は、痛くなかったんです!?
むしろ、マッサージしてもらうと、おっぱいがふわふわになる。
おいしそうなおっぱいに、なる。
おっぱいをあたためて、マッサージして。
そのあとたっぷり吸わせてあげる。
もちろん飲ませ方の指導。
そして、食事のこと。
これは、衝撃でした!
ごはんをしっかり食べること。
パンはだめ。
牛乳もだめ。
和食中心に。
「昨日、カレー食べたでしょ??
おっぱいの味が変わるのよ。
刺激物を食べたおっぱいは、あかちゃんは好きじゃないの。
おいしいおっぱいをあげるのよ。」
……おっぱいを触っただけで、前の日に食べたものがわかるんです。
母乳が、私の食べたものでできているんだって、
このとき初めて、本当の意味で実感しました。
あの言葉が、私の力になった
産院とは、まったく逆のことを言われました。
大丈夫、母乳は出るから。
ミルクはやめて、ほしがったら頻繁に吸わせてあげて。
小さくたっていいのよ、それがその子の個性なんだから。
逆に、飲めないのにむりやりミルクを吐くまで飲ませるのも、どうかと思うわ。
この言葉が、ぜんぶ、がんばる力になりました。
特に、「小さくたっていいのよ、それがその子の個性なんだから」。
私はずっと、この子を大きくできない自分を責めていたんだと、
そのとき、気づいたんです。
数滴から、5ヶ月かけて
1回4000〜5000円。
最初は2〜3日に1回、通いました。
正直、安くはない。
それでも通い続けたのは、「出る」と信じていたから。
でも、すぐに出るようになったわけじゃありません。
徐々に、1週間に1回になり、
2週間に1回になり——
ミルクもマッサージも完全に手放せたのは、
5ヶ月のときでした。
一気に解決した話じゃないんです。
じわじわ、報われていきました。
だから、今しんどい人にも言いたい。
待っていい。
待った先に、ちゃんとたどり着く人もいるよって。

火口みたいだった、乳頭の話
私、実は片方が陥没乳頭です。
火山の火口みたいに、乳頭が沈んでいて。
赤ちゃんがくわえたくても、くわえる場所がない。
桶谷式のマッサージで、最初に出るようになったのは、ふつうの方の乳頭でした。
噴水か、水鉄砲みたいに、ピューッと出るのを見せてもらって——
感動しました。
あの、数滴も出なかった私のおっぱいから。
そして、陥没乳頭の方。
「こっちもちゃんと出てるわよ。」と、見せてもらったとき。
そちらは、湧き水のように静かに、
でも、しっかりと出ていたんです。
・・・涙が出ました。
ここまでがんばってきて、よかった。
心からそう思えた、瞬間でした。
「むしろこっちの方がおっぱいが大きくてたくさん出るわよ。」
その言葉の通りでした。
しかも、吸えるようになると、沈んでいた乳頭が、ちゃんと顔を出してくれるようになって。
それが、嬉しくて、嬉しくて。
ここまで苦労して出るようになった分、
すぐにやめてしまうのは、もったいないw
だから、3人とも、ちゃんと2歳まで続けました。
(……三女だけは、2歳をすぎても、まだ飲んでますけどね。笑)
三姉妹、それぞれの母乳育児
長女と次女は、2歳の誕生日に卒乳しました。
断乳じゃなくて、「卒乳」。
1〜2週間前から「お誕生日が来たら、おっぱいバイバイしようね」と話していて、
ちゃんと言葉で理解してくれていました。
最後はアンパンマンの絵を描いて、おしまい。
長女は「おかあさんのおっぱい、おいしかったー」と言ってくれました。
次女にもおっぱいおいしかった?と聞くと、
「牛乳の方がおいしい」・・・w
やめた直後におっぱいを飲もうとしても
アンパンマンを見てちゃんと思い出してくれました。
二人とも、すんなり卒乳できました。
長女の卒乳後、半年で次女が生まれました。
半年前まで出てたんだし、生まれたらすんなり出るだろう
と思っていたら、、、
半年でリセットされたみたいで
また、まったく出ない日々が来ました。。。
一人目で大変だったので食事制限もそこそこ、桶谷式にもあまり通えず。
結局、次女は陥没乳頭の方は最後まで飲んでくれませんでした。
でも、片方だけの完母で、なんとかなったんです。
三女は、最後の子。
今度こそ陥没乳頭の方も飲んでほしくて、がんばりました。
このとき通ったのは、神戸の「めばえ母乳相談室」。
JR住吉駅前すぐのところです。
入院中に、これはまたお世話にならなきゃ、と思ったので
最短日で予約。
退院日当日からマッサージ開始してもらいました。
それでもなかなか出ない日々。
飲みやすい方だけをたくさん飲み、
陥没の方はほとんど飲んでくれません。
でも、搾ったら出るんです。
なので、乳頭がしっかり出てきて、赤ちゃんの飲める力がつくまで、
手でがんばって搾って、哺乳瓶であげました。
そして今回の救世主が、自動の搾乳機。
これが、最高でした!!
少し出る方を赤ちゃんに吸わせている間に、陥没の方は搾乳機を同時進行。
ずっと手で搾っていたのが、びっくりするほど楽になりました。
しかも搾乳機に手伝ってもらうと、
マッサージしてもらったときみたいに、おっぱいがふわふわになることもあって。
おかげで、また乳頭が出てくるようになったんです。
これ、一人目から知りたかった……!
ちなみに私が使ったのは、ピジョンの電動さく乳器「HandyFit+」。
手しぼり、手動、と試してきて、この電動にたどり着いたとき——正直、神でした(笑)。
速度?強度?を調整できるのもよかったです。
痛いときはゆるめに、調子の良いときはガンガン!
これのおかげもあって、陥没乳頭の方からも、ちゃんと出てくるようになりました。
ミルクより、母乳の方が私には合っていた
正直に言うと、ミルクは私には向きませんでした。
作って、両手で抱えて飲ませて、哺乳瓶を洗って……
この一連が、面倒くさすぎたんです(笑)
その点、母乳なら——両手があく!
(……いやいや、あかないってば、って思いますよね。笑)
たしかに、最初は大変です。
くわえさせる角度を探したり、
飲めていないときは口を無理やり開いて押しつけたり。
でも、飲めるようになったら、ほんっっとうに楽!!
外出するときの荷物なんて、オムツと自分のお茶くらいです。
電車で泣きわめいても、
授乳すれば子どもは落ち着くし、
口がふさがるから泣き声も止まって、まわりにも迷惑になりにくい。
うまくいけば、そのまま寝てくれる。
0歳児を連れて、コンサートにも映画館にも行きました。
もちろん、未就学児の入場がOKのものです。
なんなら、授乳しながら、楽器だって吹けちゃいます。

正確に言うと、抱っこしたまま吹けたのは、コルネットとテナーホルン。
本職のトロンボーンは、ちょっと難しかったんです。
子どもが手を伸ばしてスライドに挟んだら危ないし、
楽器を持つだけで両手がふさがってしまうから。
おんぶも試したけれど、今度は後ろからスライドを引っ張られて苦戦……(笑)
じつは1人目・2人目のときの私は、トロンボーンしか吹いていませんでした。
だから「楽器を続ける」という決断が、できなかったんです。
でも最近は、テナーホルンを吹くことも増えて。
コルネットにも挑戦して。
片手で子どものお世話をしながらでも、吹けるようになりました!!
母乳と、抱っこと、楽器。
やりたいことを、全部あきらめずに抱えていられる。
それもきっと、母乳育児が私にくれたものです。

1歳すぎたら、セルフドリンクバー
ちなみに今、私はどんな時でも授乳できます。
家事をしながら、
歩きながら、
電車に乗りながら、
撮影をしながら・・・(笑)
スリングを使って、すごいでしょw
1歳を過ぎたころからは、もう完全に「セルフドリンクバー」状態です。
スリングに入ったら自分から服の中にもぐって飲んでます。

完母ママの服装、じつは「着物」がラク
最後に、ひとつ裏ワザ(?)を。
完母だと、行事のときの服装って悩みますよね。
赤ちゃんを連れて着物なんて大変だから、ワンピースにしようかな……
と思う人、多いと思います。
でも、逆なんです!
ワンピースだと、授乳できないじゃないですか。
泣いたとき、口をふさいであげられないじゃないですか。
だから私は、
お宮参りも、
長女の入学式も、
着物で行きました。
着物なら、授乳ケープもいらずに、サッと授乳できるんです。

(着物がミルクで汚れるのが心配な人は、無理にやらないでくださいね。
あくまで「こういう手もあるよ」という話です。)
もし「やってみたいけど自信ない」という人がいたら、
やり方をお伝えしたり、
当日お手伝いすることもできます。
私はお宮参りの撮影もしているので、
ご希望があれば、着物まわりのことも一緒にサポートできますよ。
さて、三女は、いつやめようか
保育所からも、まわりからも、「まだ飲んでるんですか?」って、よく言われます。
いいでしょ〜(笑)。
だって、授乳って幸せなんだもん。
私も、子どもも。
……まあ、正直に言うと。
私だって、2歳をすぎて飲んでる子を見たら、
「そろそろやめたら??」って言いたくなる気持ち、めちゃくちゃわかります(笑)。
でも、続けているのには、ちゃんと理由もあるんです。
うちの子に限らず、みんな、
保育所に通い始めると、いわゆる「洗礼」を受けます。
風邪をいっぱいもらってくる、あの時期。
そのとき、夜間に授乳できるのって、すごく大きいんです。
長女は早生まれだったので、保育所に通い出してからほぼ1年。
次女は約半年。
そして4月生まれの三女は、2歳をすぎた今も飲ませています。
実際、三女は洗礼を受けて、
入園して2か月くらい鼻水と咳が止まらず、病院通いが抜けなかった時期も——
母乳のおかげ?なのか、ほとんど保育所を休まずに行けました。
やっと最近、風邪もひと段落して、もう、いつ卒乳してもいいんです。
でも。。。
このままいったら何歳まで飲み続けるのか、ちょっと実験してみたい気持ちもあって(笑)。
この幸せな授乳時間を、もう少しだけ、かみしめていたい気持ちもあって。
「もう、あんまり出てないでしょ?」
と言うと、ニヤッと返してきます。
それがまた、可愛い。
甘えたくて吸ってるだけでも、いいんです。
吸っているあいだ、お互いの心が安定するから。
最後の子だし、あの乳頭を拝めなくなるのが、ちょっと寂しい(笑)。
授乳中に出てくる幸せホルモン。吸っている、あの姿。
やっぱり、最高です。
……うん。やっぱり私、2歳すぎても飲ませてる人の気持ち、わかる〜(笑)
出なくて悩んでいる、あなたへ
もし今、母乳が出なくて諦めそうなら、
一度、桶谷式に行ってみてほしいです。
痛くないし、
きっと、私がもらったような言葉に出会えると思うから。
(神戸なら、JR住吉駅前の「めばえ母乳相談室」。私が三女のときにお世話になったところです。)
でも、ひとつだけ。
私の話は、あくまで「私の場合」の話です。
ミルクが必要な赤ちゃんもいるし、ミルクに救われる親子もいます。
あなたの赤ちゃんのことは、あなたが、信頼できる助産師さんと相談して決めてくださいね。
出る・出ないだけが、母乳育児のすべてじゃない。
小さくたっていい。
それが、その子なんだから。

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